【イベントレポート】台湾観光客の心を掴む! 最新トレンドと効果的な発信法
2024.07.01
column
MATCHAのメディアプラットフォーム事業部のマネージャーであり、繁体字版編集長のミホ・ワン氏を迎えて、MATCHA Contents Manager(MCM)ユーザー向けのセミナーを開催しました。
今回のセミナーでは、台湾向けの情報発信について、取り組むべき背景や全体の概況を共有し、事前にユーザーから集めた質問への回答や記事の公開添削を実施。
本レポートでは、イベントでしか聞けない、インバウンド向けの情報発信に役立つ内容を抜粋してご紹介します。
台湾出身、映画学科卒業、日本留学中にブログで情報発信をスタート。日本のファッション雑誌の編集翻訳、広告代理店のコピーライター、観光庁や民間の旅行企業で執筆を経験し、台湾、香港で日本に関する本を6冊出版。現在は、メディアグロース事業部及びMATCHA台湾版の統括を担う。
台湾からのインバウンドの最新概況
2024年5月の訪日外国人数では、台湾が中国、韓国に次いで第3位となり、2024年1月〜3月の訪日外国人の消費額に関しては、中国に次ぐ14.4%を占めました。
台湾の訪日トレンドとして、首都圏から地方へと興味が移りつつあります。これは、リピーターが多い台湾人が大都市から地方に目を向け始めていることが一因かもしれません。その中でも、愛知県や神奈川県が人気なのは、ジブリパークの開園や夏の海での過ごし方の観光需要の高まりが影響していると考えられます。
MATCHAの最新!台湾からの人気記事ベスト3(6/1〜6/28の間で集計)
MCMユーザーからの質問回答
Q.台湾人の興味を惹くキーワードを教えてください!
「最新」:リピーターが多い台湾人だからこそ、最新の情報は人気です。
「網美景點」(インスタ映えスポット):SNSに綺麗な景色をアップしたいという気持ちが強いので、綺麗な景色を訴求するのも有効です。
「優惠」(お得):家族で旅行に来る場合も多いため、お得な情報を探している人が多いです。
Q.台湾人の感じる日本の魅力は?地方にもチャンスはありますか?
ミホ氏:「日本の魅力は数えきれないほどあります。私自身も日本各地を訪れていますが、ディープな地方でも台湾の観光客を見かけます。地方の魅力は、新しさと古くからの文化が共存しているところにあります。各地に特徴があり、伝統工芸やイベントなど、その土地ならではの体験があると、時間をかけても訪れたくなるのだと思います。もちろん、アニメは台湾人を含め世界中の人々を魅了している大きな要素だと思います。」
Q.MCMの記事で良い記事と思ったもの、その理由を教えてください。
ミホ氏:「まず、岡山県観光連盟の紫陽花の記事ですね。アイキャッチが色鮮やかで綺麗ですし、女性のモデルさんが写っていることで旅行気分が増します。紫陽花が咲いているお寺は多いですが、他のお寺との違いを丁寧に説明している点が魅力的です。
次に、福井県勝山市の苔が美しい神社の記事です。全て苔で覆われていて特別感があり、どのようにこの景色が守られているかのストーリー性も書かれていて、内容に共感して行きたくなりました。
最後に、「OMO3札幌すすきの(おも) by 星野リゾート」が実施している「札幌こたつでアイス市電」の取り組みです。こたつの文化は世界中で見ても日本でしかないのに、更に電車の中という、他ではどこでも出来ない取り組みだなと感じました。写真だけで「何これ?と気になりました。」」
MCMライブ記事添削
①【滋賀県草津市】知る人ぞ知る「草津焼」の陶芸体験
ミホ氏:「アイキャッチの写真を、実際に使っている様子などにすると、知らない人にも興味を持たれやすいですね。タイトルにもっと特別感のあるキーワードを入れると、訪れたくなると思います。魅力の紹介の前に歴史的背景を入れると、より理解しやすいです。また、商品の説明だけでなく、体験談を加えると説得力が増します。」
②東京の島・神津島の宿「みんなの別荘ファミリア」でユニークな宿泊を体験
ミホ氏:「タイトルに、ここでしか体験できない魅力(星空や海など)を詰め込むと良いと思います。自然が魅力なので、自然の写真を多めに掲載すると良いです。オーナーの宿オープンの背景も気になるので、載せるとストーリーに共感を呼ぶと思います。また、お客様からのよくある質問を載せると、滞在のイメージがしやすくなります。」
MATCHAからのご案内
MATCHA Contents Manager
https://company.matcha-jp.com/service/mcm/
観光事業者や自治体が多数利用しているMATCHA Contents Manager。今回のようなセミナーに無料で参加できるほか、情報発信を訪日客向けに行える特典があります。カスタマーサクセス付きのプランを選ぶと、多言語での情報発信がより簡単に行えます。
あとがき
今回のセミナーは、MCMユーザーが日頃から抱える悩みや課題に焦点を当て、具体的な解決策を提示させていただきました。参加者の皆様からは、「記事の作り方や調べ方が理解できて良かった」「説明が分かりやすくて助かった」などの声をいただきました。
MCMユーザーで情報発信をされている方は少人数で業務にあたられている方も多く、一人で悩みを抱え込みやすいかもしれません。そんな時はぜひ、MATCHA Contents Managerのセミナーやカスタマーサクセスを活用してみてください。孤独な状況を打破し、新たな一歩を踏み出すきっかけになるでしょう。
これからも、日本の魅力を発信する皆様をサポートするため、さまざまな活動を続けていきます。
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