目指すは「地域の観光DX」インバウンド向け情報発信の伴走支援|愛媛県
2024.04.16
MATCHA Contents Manager
愛媛県内の事業者、自治体がデジタルソリューションを実装し、地域課題にチャレンジする事業「トライアングルエヒメ」に2023年度にMACTHAが採択され、MCM(Matcha Contents Manager)の活用を通した訪日観光客への認知拡大、集客加速に向け、大洲・しまなみエリアと連携を進めています。
「人と人とのつながりをデジタルが支える社会」の実現
ートライアングルエヒメを通して愛媛県として目指していることは?
愛媛県は「デジタル企業の成長」「地域事業者の稼ぐ力の向上」「地域の発展」の3つの観点から、デジタル・ソリューションと関連技術を県内事業者・自治体等に実装し、各産業分野、地域における課題の解決にチャレンジしています。
観光分野における愛媛県の弱みは、第3期愛媛県観光振興基本計画のSWOT分析にもありますが、海外での知名度、認知度の不足です。
そこで弊社は、愛媛県内で最もインバウンド誘客に注力している大洲・しまなみエリアから県内発のインバウンド情報発信基盤を整えていくサポートを担うべく、MCMを活用した情報発信と発信したデータに基づく意思決定を目指す取り組みをスタートさせました。
地域の観光事業者が抱えていた取り組みを行う前の課題とは?
今回、トライアングルエヒメの取り組みで実装パートナーとなっていただいたのは今治市の馬島にある宿泊施設『GLAMPROOKしまなみ』、しまなみエリアのロードサービス他様々な観光事業を担う『株式会社瀬戸内しまなみリーディング』、大洲市の地域DMOである『一般社団法人キタ・マネジメント』の3社。
ーそれぞれインバウンドに対して抱えていた課題はどのようなことですか?
GLAMPROOK しまなみ
・インバウンドへの対策が全くできていない。
・サイクリストに馬島へ足を運んでもらいたいが、島へのアクセスも分かりにくい。
株式会社瀬戸内しまなみリーディング
・2023年に観光庁の「観光再始動事業」に採択されたので、訪日客に魅力のある商品化(ツアー・体験など)をしていく必要があるが、訪日客向けのプロモーションの仕方が分からない。
・地域情報を発信した際に、改善点を見つけるためのデータがほしい。
一般社団法人キタ・マネジメント
・観光といえば松山市・しまなみ方面がメインで、南予エリアへの観光客がまだまだ少ない。
・「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」の稼働を増やしたい。
・日本政府観光局(JNTO)のサイトで観光情報を発信しているが、タイムリーな情報発信が難しい。
・大洲市公式観光情報「VisitOzu 」の英語版サイトをコロナ中にオープンしたが、SEO対策ができていないため、検索上位にあがってこない状況。また、市が管理しているサイトだとカジュアルな情報発信は難しい。
インバウンド向け情報発信に取り組む第一歩としてMCMを活用した勉強会を定期的に開催
地域の観光事業者が共通で抱えていたインバウンド向けの情報発信という課題に取り組むため、MATCHA では以下の取り組みを地域事業者と共に行いました。
・毎月のブラッシュアップミーティング
観光事業者から出ていたプロモーション施策の悩みに関して、記事トピックの提案や海外SEO対策などインバウンドに情報を届けるための定期的なミーティングを開催
・訪日観光客目線の記事を書くライター講師の派遣
訪日客がどんなことに魅力を感じるのか分からないという課題もあった為、MATCHA が提携している外国人ライターを派遣して、訪日客目線での記事のお手本を地域事業者へ共有
実際にライターが執筆した記事:
日本が誇る「しまなみ海道」の多島美を満喫!サイクリングルート大解剖
愛媛・大洲観光:「THE OZU PASSPORT」を使って知られざる魅力を発見する旅
・地域の観光事業者を対象とした勉強会の開催
メインで取り組みを行った3事業者以外にも、地域で観光に携わっている事業者をお招きし、インバウンド施策に関する勉強会を開催。参加者からは、他業種との交流が生まれた事や新たな知識が増えたことで気づきや発見が多かったとフィードバックをいただきました。
今回の取り組みを通して感じた効果や今後の展望について
ー1年間愛媛県とMATCHA で観光の面でのDXを進めながら、地域の魅力をより伝えられるように取り組んできました。実際に取り組みを進めてみて感じた効果や今後取り組んでみたいことはありますか?
■GLAMPROOKしまなみ
支配人 島口様コメント
今回この事業に参加させていただき、非常に勉強になることが多かったです。MATCHAに情報を発信し、海外OTAをうまく活用することで私たちとしては大体問い合わせ3〜4倍になりました。あとは、ご宿泊いただいたお客様にいかに周遊していただくか、これが次の課題になると考えています。今後は地域のみなさんとも連携しながら、地域観光の活性化に繋げて行けたらと思います。
■株式会社瀬戸内しまなみリーディング
執行役員 観光事業部長 兼 営業企画部長 浅谷様コメント
私共としては、しまなみ海道というエリアに限定せず、瀬戸内海の島々を周遊する楽しみをインバウンドの方にも知っていただきたいと考えています。オーバーツーリズムを望むのではなくて、愛媛県に来た外国人観光客のみなさんに癒しの体験をしていただきたい。そのために、MCMを使ってユーザー属性などのデータ分析をしっかりと行いながら、コンテンツを発信できることは非常に興味深かったです。今後もMCMを活用しながら、愛媛県内の周遊だけではなく、愛媛県を含む中四国エリアの観光の底上げにもなると考えています。当社もその底上げに、少しでも貢献できれば嬉しいと思います。
■一般社団法人キタ・マネジメント
CMO 井上様コメント
今回MCMの機能を活用することで、これまで手が行き届いていなかったところまで情報を発信することができたと思います。来年度以降、大洲市独自のインバウンド向けのオウンドメディアを開設予定ですので、JNTOさんのサイトと、MCM、そしてこれから育てていきたいオウンドメディアをこれからも手を緩めることなく回しながら、プロモーションを強めていきたいと考えています。
ー引き続き、MATCHAは愛媛県の観光事業者と連携しながら地域に根付く魅力を届けることをサポートしていきます!
メディア掲載
今回の取り組みに関して、愛媛県の「あいテレビ」に取り上げていただきました。
※映像中のテロップ「多い日で660万超のページ閲覧」は、「多い月で」の誤りです。
今回の導入サービスであるMCM(Matcha Contents Manager)の詳細は、こちら!
インバウンド施策に関するお問い合わせは、お気軽にMATCHA までお待ちしております。
MATCHA週間
インバウンドニュース
メルマガ登録フォーム
インバウンドに取り組む事業者、関心層が5,000人以上購読!
インバウンドに関するニュースを
毎週わかりやすくお届けします。