伴走支援によりPVが約5倍。訪日客にも人気の温泉地「下呂温泉」|水明館
2024.07.01
MATCHA Contents Manager
岐阜県下呂市に位置する老舗旅館、水明館。下呂温泉は、外国人が選ぶ好きな日本の温泉地TOP10にランクインするなど、訪日客から注目を集めています。MATCHAの伴走支援付きContents Managerを導入したことで、PV数が5倍に増加し、予約も増え、訪日客の関心を引くことができました。水明館のマーケティング担当の熊崎さんは、MATCHAのカスタマーサクセスのサポートを受けながら、記事作成や情報発信に取り組んでいます。
この度、水明館の熊崎さんにMCMを導入する前と後の変化、伴走支援との連携についてなどをお伺いしました。
※MATCHA Contents Manager(MCM)は、誰もが簡単に、インバウンド観光プラットフォーム「MATCHA」に投稿し多言語で発信できるサービスです。
日本三名泉のひとつ下呂温泉。訪日客の予約増加に向けて発信強化
ー訪日客への情報発信を始めた理由、その後の状況はいかがですか?
訪日客が日本全体として増えてきている状況に対して、水明館へ宿泊する訪日客をより増やしていきたいという思いから情報発信をスタートしました。MATCHA Contents Managerを使って投稿していき、伴走支援をつけたことによりPV数が5倍、MATCHAを見て予約した訪日客が増えるなど注目をより集めるようになりました。
水明館にいらっしゃる訪日客の客層は、国としては香港や台湾の訪日客が多く足を運んでくれています。立地が良い訳ではないエリアで、どうすれば「名古屋からそのまま関西に行くのではなく、下呂温泉に行ってみよう」って思ってもらえるのか、そしてその滞在を楽しんでもらえるのか、考えながら情報発信に取り組んでいます。
ーインバウンドに対しては現在どのような体制で取り組まれていますか?
MATCHAへの投稿は基本的に私がリモートで行っています。伴走支援をしてくださっているMATCHAのカスタマーサクセスの方のアドバイスを元に、多くの方に見てもらえるような工夫をしながら記事作成に取り組んでいます。水明館全体としては、海外営業担当がおり、東アジアやヨーロッパなどへも営業に行っています。
魅力が分からず情報発信に対して不安。払拭してくれたのは、新たな視点をくれるカスタマーサクセスの伴走支援
ー熊崎さんは、情報発信のようなお仕事の経験はあったのですか。
前職で報告ブログを書いていた経験程度で、戦略的な発信の知識はありませんでした。初めは、MATCHAの記事を書くことになり、何をどう書いたら効果的なのかわからず不安がありました。そのため、伴走支援をしてくださるカスタマーサクセスの方の存在は大きかったです。
ーどんな点でカスタマーサクセスの存在は役に立ちましたか?
まず、ウェブメディアならではの専門知識を活かしたアドバイス。ウェブメディアで記事を投稿する際に必要な視点を教えていただきました。検索エンジンでの検索結果をもとに、情報発信の内容や言葉選びをするということも初めて知り、学びが大きかったです。
より人の目につきやすい内容や構成をカスタマーサクセスの方に提案いただき、どういう言葉を見出しに入れると検索に表示されやすいのか、人が興味を持つ内容ってどんなものなのか、そういうことを考えて戦略的に記事作成に取り組めるようになりました。
また、自分たち内部の人間では気が付かなかった魅力を教えていただけるのも、カスタマーサクセスの方がいる心強いところです。下呂近隣のエリアで生まれ育ち、他の土地をあまり知らずに働いているスタッフも多くいます。そうすると、下呂や自分たちの旅館の存在を当たり前に感じ、その魅力に気づかないことがあります。私自身も下呂が地元で、下呂が良いところだと気づいたのは外に出てからでした。
内部の人間が気づかない魅力を外部から「こういうところが素敵なんですよ」と話していただけることは、「魅力を伝えれば、他の観光地のように人を呼び込める」とモチベーションがあがり、地域の見る目が変わり、たくさんの魅力に気づけました。
カスタマーサクセスからのアドバイスは、MCMの記事だけでなく公式ブログやホームページの運営にも反映しています。とりあえず掲載してみるという状態から、見え方を考えて工夫を凝らすようになりました。情報収集も、口コミをよく分析したり、街を歩くときにまわりを気にしてみたり、仕事への向き合い方にも変化がありました。
ー具体的に印象的だったアドバイスはありますか?
特に相談できてよかったなと思うのは、観光地へのアクセスに関する記事についてです。私は下呂市は主要なアクセス網が弱いと思い込んでしまっていて、このデメリットをどのように伝えるべきか悩んでいました。その時に、カスタマーサクセスの方から「名古屋からJRで1時間半で行ける温泉地ってすごいじゃないですか」と言ってもらえて、悩みが晴れました。不便なところばかり考えてしまいがちでしたが、主要都市から1時間半のアクセスはアピールポイントになるというのは、1人で考えていたら辿り着きませんでした。弱点を隠すわけではなくて、視点を変えて伝えることの大切さを実感する事例でしたね。
また、ほかにも情報発信で悩んだ時も、他のユーザーの方の事例などを共有いただけて、とても参考になっています。
宿の発信に留まらず、地域と連携して下呂エリアを盛り上げる
ー実際に情報発信を担っていきながら取り組む姿勢などに変化はありましたか?
元々、MATCHAを始めたきっかけは水明館の客数を増やすことでした。実際に取り組み始めてから、私の心の中で考え方に変化が生まれてきました。観光協会の会長が営む旅館として、水明館の客数を増やすことはもちろんですが、下呂のエリアを盛り上げていきたいと感じるようになっていきました。下呂のエリアを盛り上げていくことで、水明館に来ていただくお客様が増えていく流れが理想だなと思っています。なので、記事の内容も水明館に留まらず下呂エリアの情報を増やしています。
下呂はエリアとしても、アクセスが容易ではない地域です。関西や名古屋に来る方がどうしたら下呂エリアに来てくれるのかを考えて発信し、その結果、訪れる方に楽しんでほしいと思い、おもてなしの気持ちで下呂エリアの魅力を伝えています。グルメ特集や下呂祭りの記事は、市役所の観光課と連携を図りながら記事作成に取り組んでいます。グルメ記事なども、各店舗に確認をして、写真を提供してもらうなど地域の店舗と連携を図っています。そういったコミュニケーションをとることで、地域の生の声を聞き、情報発信に活かせることができていて、地域としても、より良い情報を発信できていると思います。
代表が観光協会の会長として「水明館を発展させるだけではなく、下呂のまちを発展させる」と背中を見せてくださっていることが、今の私の地域への思いにつながりました。
ー今後は、どんな取り組みをしていきたいなどの展望はありますか?
まずは、夏休みには家族向けのイベントなども予定しているので、そういった情報を発信していこうかなと思っています。新規顧客の獲得は勿論ですが、そこからリピートで利用して頂けるような水明館の魅力を沢山発信していきたいと考えています。
中長期的には、旅館内での過ごし方やマナーなどを海外のお客様に伝えるために、MATCHAで記事を作成してお渡しするなどして、館内での利用に関しても訪日客向けのアナウンスとして役立てていきたいと思っています。タビマエという視点では、海外営業担当とも連携して、下呂エリアや下呂温泉のMATCHAで投稿している内容を資料として営業先でご紹介するなどしてプロモーションに役立てたら嬉しいですね。
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