多言語サイトリニューアルでPV+10%、1ユーザーあたりの閲覧記事数やクリック数も増加|公益社団法人 岡山県観光連盟
2024.12.25
MATCHA Contents Manager
12月9日に財務省が発表した10月の国際収支は、およそ2兆4500億円の黒字となり、21カ月連続の黒字です。旅行収支は、インバウンドの増加で10月として過去最高となる5087億円の黒字となり、インバウンドが日本の経済力を高めていることが感じられます。
岡山県観光連盟は、高まるインバウンド市場のニーズに応えるため、MCM Premiumを初めて導入し、多言語サイトのリニューアルを実現しました。また、MATCHAを通じて他県との連携を深めるなど、積極的な活動を展開しています。
この度、岡山県観光連盟さんにMCMPremiumを導入する前と後の変化、MATCHAとの関わりによって生まれた変化などについてお伺いしました。
※MATCHA Contents Manager(MCM)は、誰でも簡単にインバウンド観光プラットフォーム『MATCHA』へ情報を投稿し、多言語で発信できるサービスです
多言語サイトの工数を7分の1に削減。更新頻度も上がりユーザーに喜ばれるサイトに
ーMCM Premium導入前の課題と、導入してからの変化を教えてください。
MCM Premium導入前、多言語サイト運用には主に2つの課題がありました。
1つ目は、翻訳コストの問題です。各言語の翻訳を外部に委託していたため、7言語分の翻訳費用がかかり、翻訳会社とのやり取りに数日かかっていました。そのため、新しいコンテンツを作成する際は多くの費用と時間が必要になるため、サイトの更新を迅速に行うことが難しい状況でした。
2つ目は、運用システムの課題です。翻訳された内容を言語ごとにそれぞれシステムに登録する必要があり、同じ作業を7言語分行わなければならず、、作業時間がかかっていました。
MCM Premiumを導入した結果、日本語の入力だけで全言語サイトに自動で反映できる仕組みが構築され、作業負担が7分の1に軽減されました。以前は、更新作業に多大な工数がかかり、更新をためらう場面もありましたが、現在は気軽に更新できるようになっています。
ーMCM Premium導入にあたり、開発の時点からお話を聞かせていただいていましたが、どの機能が魅力的でしたか?
自分たちのサイトに掲載した情報が、メディア「MATCHA」にも同時に掲載される仕組みは、日本に興味を持っているが、岡山県を知らない外国人観光客に向けて、岡山県の情報を届けることができことが魅力だと感じています。岡山県を知らない方は、直接岡山県の観光サイトには訪問しないので、「MATCHA」に掲載された記事で岡山県を知っていただき、興味を持ってもらえると嬉しいです。
また、サイト自体がシームレスに動作し、コンテンツの配置やメニュー等のカスタマイズを自由に行える点も大きな魅力です。一般的なサイトでは、決まった型に縛られ、レイアウト変更やメニューの追加などは別途費用が発生することが多いですが、MCM Premiumでは、自分たちが思いついたタイミングで柔軟にサイトを改善できるので非常に助かっています。
さらに、最近追加された機能では、一度作成したコンテンツの一部を編集した際に、直接入力した部分のみ更新される仕組みになり、ページの更新がこれまで以上にスムーズになりました。
サイトリニューアル後にPV数が10%以上アップ、サイトでの滞在時間も改善
ー実際にPVなどはMCM Premiumにリニューアルしてから反響はありましたか?
簡体字以外の言語においては、PV数とユーザー数が10%以上伸びました。ローンチ後、以前のサイトに比べてエンゲージメント率を含めた改善が見られたのは、旧サイトに比べてコンテンツ量が倍程度に充実したことで、ユーザーが記事をじっくり読み、サイト内で他の情報にも積極的にアクセスしていると感じています。工数削減により更新頻度が上がったのも、今回の良い結果を得られた一因ではないかと思います。特に、1ユーザーあたりの閲覧記事数やクリック数が増加しており、全体としてプラスの効果が出ていると実感しています。
ー記事の量も、訪日客がしっかり見てくれるポイントですね。
岡山県観光連盟では、国内向けの岡山県公式観光サイト「岡山観光WEB」で「おか旅」という地元ライターが岡山の魅力を発信する記事コンテンツを掲載しています。、現在活動してくださっているライターさんは、県外から移住されてきた方や主婦の方、地域おこし協力隊の方など、様々な方が活躍されています。実際に観光地に訪れて体験をした様子やおすすめのグルメ・お土産等の情報を記事にしてくれています。この「おか旅」の記事の中から海外の方に受けそう、おすすめしたい記事をピックアップし、多言語サイトでも発信をしています。
また、岡山県内27市町村から、イベントやトピックス情報が入ってくるので、随時ページを更新しています。
広域観光に取り組む上で、MATCHAの存在が繋がりの架け橋に
ーMCM Premiumというシステム以外でMATCHAと取り組むことによって得られたことはありますか?
MATCHAさんと仕事をさせていただく中で、自分たちの視野が大きく広がったと実感しています。MATCHAさんは、世界中や日本各地の事業者や自治体と連携しており、豊富な成功事例や貴重な情報を持っているため、伴走支援を通じて多くの学びがあります。特に記事の書き方に関しては非常に整備されており、海外向けのみならず、国内向けの情報発信にも大いに参考になっています。
また、MCMのユーザー同士というご縁で、広島県観光連盟さんとの合同ワークショップをしたのですが、現場レベルでの繋がりが生まれ、実際に一緒に記事を作成することができました。広域観光の重要性を再認識している中で、先進的な取り組みをされている広島県観光連盟の皆様と共に進められるのは、MATCHAさんが繋いでくれたおかげであり、私たちが普段の業務だけでは得られなかった貴重な機会です。
ー今後取り組んでいきたいことなどあればお知らせください。
海外のユーザーにとって、地域が何県や何市であるかはあまり重要ではありません。そのため、狭いエリアにとどまらず、地域同士が連携し、魅力的な情報を発信することで、広域的な観光促進を目指していきたいと考えています。また、情報発信はもちろん重要ですが、実際に訪れてもらえる仕組みをさらに充実させたいと考えています。具体的には、記事から直接予約に繋がるような流れを作り、通訳ガイドをはじめとした受け入れ体制の強化も必要だと思っています。訪日客と通訳ガイドのマッチングから、最終的に予約まで繋がる導線を構築したいと考えています。
<関連リンク>
・公益社団法人岡山県観光連盟の多言語サイト
訪日観光客に関する発信のご相談やお見積もり、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ内容がお決まりの方は、こちらよりお問い合わせください。
MATCHA週間
インバウンドニュース
メルマガ登録フォーム
インバウンドに取り組む事業者、関心層が5,000人以上購読!
インバウンドに関するニュースを
毎週わかりやすくお届けします。