情報発信はおもてなしサービスのひとつ。客室で多言語サイトへの案内を設置|ホテルリソルトリニティ金沢
2025.01.29
MATCHA Contents Manager
米大手誌「ナショナルジオグラフィック」が発表した「2025年に旅行するべき世界の25カ所」に、東アジアで唯一選ばれた金沢市。この観光都市にあるホテルリソルトリニティ金沢では、2024年4月からMATCHA Contents Manager(MCM)を導入し、客室に設置したQRコードを通じて地域情報を発信する取り組みを進めています。
今回、ホテルリソルトリニティ金沢の小池様に、MCM導入の背景やその具体的な活用方法について伺いました。
※MATCHA Contents Manager(MCM)は、誰でも簡単にインバウンド観光プラットフォーム『MATCHA』へ情報を投稿し、多言語で発信できるサービスです
ホテルのリブランディングをきっかけにMATCHA Contents Managerを導入
ーMATCHA Contents Managerの導入のきっかけは?
「ホテルがある地域の魅力をより効果的に発信していこう」という会社の方針が背景です。特に、地域の魅力を効果的に伝える手段を模索する中で、大学在学中に講義を聞いたMATCHA代表・青木さんの存在を思い出しました。その際、MATCHAが持つ発信力やコンテンツ制作のノウハウに可能性を感じ、ご一緒できることはないかと考えたのが導入を検討するきっかけとなりました。
ーまちの情報を発信していくという意向の背景はどんなことがあったのでしょうか?
会社として、もともと質の高いサービスを提供していたビジネスホテルを、観光客向けのホテルとして新たにリブランディングしていくという方向性が決まりました。その過程で、ホテル内にレストランやバーといった施設を備えていないことから、館内だけで完結するサービス提供ではなく、地域全体と連携したおもてなしを重視することになりました。具体的には、近隣の飲食店や観光スポット、地元ならではの体験ができるお店などを積極的に紹介することで、まるでコンシェルジュのような役割を果たすことを目指しています。こうした意図のもと、情報発信に取り組むことで、宿泊者に地域の魅力を伝え、滞在全体の満足度を高める工夫を行っています。
ー数あるサービスの中でMCMを情報発信のツールとして選んでいただいた決め手はなんですか?
私たちがMCMを情報発信の手段として選定した主な理由は、コストパフォーマンスと運用の簡便さにあります。具体的には、各記事を専門のライターに依頼する場合、費用が非常に高くつくという課題がありました。公式ホームページでは、信頼のおけるライターにコンテンツを依頼し、高品質な記事を提供してもらっていますが、この方法だけでは自社サイトに限定されるため、限られた顧客層にしかアプローチできず、新規顧客の獲得が難しいという問題がありました。そのため、MCMの導入を検討することになりました。
MCMを利用することで、既存のコンテンツを他のメディアに効率的に展開することが可能になります。具体的には、公式ホームページに掲載されている情報を簡単に転載することで、複数のメディアに同一の情報を発信できるため、追加のライティング費用を抑えつつ、より広範な顧客層にリーチできると考えました。また、MCMは使いやすいインターフェースを備えていて、情報の更新や管理がスムーズに行える点も大きな魅力です。
さらに、MCMを活用することで、自社サイトだけでは届かない新たな顧客層にアプローチできる可能性が広がり、効率的に情報を拡散できると感じています。このように、コストを抑えつつ情報発信の効率を大幅に向上させることができる点が、MCMを選ぶ決定的な要因となりました。
ホテルの客室でサービスの一環としてMCMページにアクセスできる案内を設置
ー実際にMCMをどんな形で利用されていますか?
私たちのホテルでは、MCMを活用する際に、主にお客様に情報を届けるツールとして工夫した使い方をしています。具体的には、MATCHAのQRコードを記載した案内を各客室に設置し、宿泊されるお客様が簡単に情報へアクセスできるようにしています。この案内には、地域ならではのおすすめスポットや飲食店、観光情報が掲載されており、宿泊者が滞在中に地域の魅力を体験できるようサポートしています。一般的に、情報発信の取り組みは、直接的な集客効果がすぐに見えない場合、継続が難しくなることもあると思います。しかし、私たちは単なる集客ツールとしてではなく、ホテルのサービス向上の一環としてこの仕組みを導入しています。お客様により快適で充実した滞在を提供することを第一の目的としているため、「目に見える成果がすぐに現れなくても続けるべき価値がある」と考えています。
ーどんな形で、各部屋に置いてくださっているんですか?
お部屋にはすりガラスのデスクが設置されているのですが、もともとその中には館内設備の使い方など、どちらかというと無機質でビジネスホテルらしい印象の案内が入っていました。そこで、「もう少しおしゃれで温かみのある案内を提供できないか」と考え、すりガラスの中に新たな案内を設置することにしました。
具体的には、ホテルの基本的なご案内やデリバリーサービスの案内、さらに金沢市内の観光情報をまとめたQRコード付きの案内を作成しました。このQRコードをスキャンすると、MCMに掲載されているさまざまな情報にアクセスできるようになっています。これにより、お客様が滞在中に金沢の魅力や便利なサービスを簡単に知ることができるよう工夫しています。
最近では、デザイナーズホテルなどでおしゃれな館内案内を見ることがありますが、そういったデザイン性の高い案内にヒントを得ています。当ホテルはチェーンホテルとして運営していますが、この取り組みによって、お客様にまるでデザイナーズホテルに泊まったような特別感や洗練された印象を感じていただけるのではないかと思っています。見た目だけでなく内容面でもお客様に満足いただけるよう、今後も改善を続けていきたいと考えています。
ホテルのサービスの一つとしてスタッフが良いと思った場所を紹介
ー実際に記事を書くようになってみて、スタッフと周りのお店との関係に変化などはありますか?
これまで、スタッフは日々の業務の中で宿泊されるお客様と会話することはあっても、近隣のお店との直接的な関係を築く機会はほとんどありませんでした。しかし、記事作成を通じて地域のお店や施設について知り、取材や情報収集を行うことで、スタッフ自身が新しい視点や経験を得られるようになりました。この取り組みは、スタッフにとって業務の枠を超えた学びや成長の機会となり、日々の仕事にも良い影響を与えていると感じます。また、MATCHAや公式ホームページ、さらにはホテル独自の飲食店MAPを通じた情報発信により、「ホテルからのお客様が来てくれました」という感謝の声を地域のお店からいただく機会が増えています。このように、情報発信を通じて、ホテルと地域のつながりがさらに強化されているのを実感しています。
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