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【転載】週刊インバウンドニュース7月5週号

2023.08.02

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MATCHAでは、メールマガジンにて週刊インバウンドニュースを配信しています。今回はその一部をコラム記事として紹介しています。続きはメールマガジンへ。

1. JR、訪日客向けの格安乗車券の値上げ日と詳細を発表。

JRグループは、10月1日から「ジャパン・レール・パス」の値上げを発表しました。今年の4月に値上げの旨は告知されていたのですが、実際に施行する日程は確定されていなかったところから、最終的な決定がされました。

これまでの7日間の普通車用が2万9650〜3万3610円だったのが、5万円に。同じくグリーン車用が3万9600〜4万4810円だったのが7万円に引き上げられます。一気に3〜4万円ほど上がることになりますね。

確かに、これまでの価格は、日本国内では「安すぎる」とみられ、実際に訪日客の利用方法について問題提起されることもありました。例えば、過去に東洋経済では「訪日客に甘すぎるのでは?」という見出しで記事※1になっていたことも。

※1<参考>東洋経済 2015年8月21日公開「現状の鉄道周遊券は、訪日観光客に甘すぎる~「安すぎ」「予約し放題」から生じる弊害とは?~

今回の値上げに対して、実際に海外に向けたアンケート調査※2では「絶対に利用しない」「たぶん利用しない」というネガティブな回答が70%ほどを占めたといいます。

※2<参考>乗り物ニュース 2023年5月25日公開「外国人7割が『もう使わない』ジャパンレールパス『3万円→5万円』大幅値上げで不満続出

また、東海道・山陽新幹線「のぞみ」や山陽・九州新幹線「みずほ」について、今回の値上げを機に「特別企画乗車券」として追加課金で購入することで乗車可能に。この点は、これまで利用することができなかった分、旅の利便性が向上すると期待できそうです。

値上げに加えて、追加課金の企画乗車券…となると、消費者感覚としては、少したじろいでしまうところもありますが…。しかし、まとまった日数で日本国内を旅するには元々便利なもの。ヨーロッパにも似た周遊パス「eurail(ユーレイル)」がありますが、7日間のパスで372ドル(日本円でおよそ51,000円。1等の席で特典がつくもの)という価格設定。値上げは利用者にとっては少し不満かもしれませんが、世界基準で考えると適切な価格設定と言えるかもしれません。また、今回の値上げが、サービス向上や課題解決の一助になるのであれば理解できると言えます。

世の中で提供されているサービスすべてに共通して言えることではありますが、適切な価格設定とサービスの質の向上、両面を大切にしていくことがポイントになりそうです。

参考:JRグループ 2023年7月26日公開 「『ジャパン・レール・パス』の価格改定日および商品内容の補充について」

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