愛媛県にて開催「世界に届け!南予の魅力インバウンド向け情報発信勉強会」レポート
2025.01.24
Column
【開催概要】
開催日時:2024年1月21日(火)13:00~16:00
会場:旧九島小学校(〒798-0097 愛媛県宇和島市百之浦1262-6)
参加人数:30名
プログラム:
第1部 勉強会(13:00-13:50):訪日客が注目する南予エリアの魅力や情報発信の事例紹介
第2部 ワークショップ(14:00-14:50):訪日客におすすめしたいスポットのリストアップ
第3部 フィールドトリップ(15:00-16:00):九島在住の方によるガイドツアー
対象:インバウンド誘客や受け入れ体制の整備を検討している方、南予エリアの魅力をインバウンド向けに発信したい方
登壇者:
株式会社MATCHA:秋山幸代、荒幡実咲
一般社団法人キタ・マネジメント:三好飛鳥
2024年1月21日、愛媛県宇和島市の旧九島小学校で、「世界の旅人に届けたい南予の魅力を掘り起こそう!インバウンド向け情報発信勉強会」を開催しました。この勉強会は、訪日客に南予の魅力を発見してもらうため、地域間での連携を深めることを目的としており、参加者にとってインバウンドについてより身近に感じていただく機会となりました。
開催背景
愛媛県の南予エリアは、豊かな自然と歴史的な観光地として注目を集めています。「しまなみ海道」や「道後温泉」などの有名観光地に加え、まだ知られていない魅力的なスポットが多くあります。これらの観光資源を将来にわたって守り、発信していくためには現地発の情報発信で魅力を伝えていく取り組みが必要です。
株式会社MATCHAは、愛媛県の事業「トライアングルエヒメ」で採択され、愛媛県の魅力を訪日客向けに積極的に発信できる体制作りに奔走しています。特に、南予エリアのような地方の観光資源に力を入れ、インバウンド誘客に向けた情報発信を行っています。また、MATCHAのサービスを使用して作られた南予エリアの多言語サイト「Southern Ehime Escapes」では、エリアの美しい自然やアクティビティを紹介し、訪日旅行者に地域の魅力を伝えています。
第1部:勉強会
勉強会では、インバウンド向け情報発信について、訪日客の目線で必要なコンテンツから具体的な体験情報の発信方法まで、実際の事例を交えて共有しました。
特に、地域発の情報発信を自走化していく重要性と、面的な情報発信をしていくための地域間での連携強化の必要性をお伝えしました。具体的な例として、MATCHAと一緒にインバウンド向けの情報発信に取り組む愛媛県大洲市の事例も説明をさせていただきました。地域ごとの特色を活かした発信、地域発の情報に価値があることを参加者全員で共有できたことが大きな成果でした。
参加者からは、「インバウンドの現状や愛媛県の立ち位置について、具体的な数字を交えて説明してもらい、情報発信の重要性を実感した」等の声が寄せられ、参加者のインバウンド誘客に向けた意識を高める勉強会になりました。
第2部:ワークショップ
勉強会の第2部では、参加者がグループに分かれてインバウンド向けの観光スポットをリストアップし、それをもとにモデルルートを作成するワークショップを行いました。まず、参加者には「インバウンドに知ってほしい南予のスポットや魅力」を思いつく限り書き出してもらい、その後、自己紹介を交えながら各自が選んだスポットをシェアし、南予エリアの魅力を改めて再確認しました。
次に、グループごとに出し合ったスポットを基に、インバウンド向けのモデルルート作成に挑戦しました。参加者は、ルートの期間やターゲットとなる国・人数を設定し、具体的な旅行プランを考えました。このプロセスを通じて、「訪日客」という漠然としたターゲットをより明確に想定する時間となり、ターゲット層に合わせた観光プランを練ることの重要性が浮き彫りになりました。
参加者からは、「ターゲットを決めて具体的な旅行プランを立案する仕組みが良かった」との感想があり、ワークショップの有意義さが感じられました。また、グループで共創しながらモデルルートを作成したことが好評で、「インバウンド向け情報発信において意識すべき点や、さまざまな視点を学べる貴重な機会となり、とても楽しかった」との声も上がりました。
第3部:フィールドトリップ
勉強会の会場となった九島の魅力を、地元の方々から直接学ぶフィールドトリップが行われました。案内役を務めてくださったのは、宇和島市の木屋旅館でマネージャーを務めると同時に宇和島市インバウンドアドバイザーでもあるグレブ・バルトロメウスさん、前公民館長の宮内さん、そしてみかん農家「ながたき農園」の長瀧さんです。
当日は、絶好の夕日スポットとして知られる「箱崎」や、四国八十八ヶ所霊場40番札所「観自在寺」の奥の院「鯨大師」を視察しました。参加者の中には、九島に初めて上陸するという方も多くいらっしゃいましたが、地元の方だけが知るエピソードや背景を聞きながら巡ることで、普段は見過ごしてしまいそうな場所でも、新たな発見や楽しさを感じていただくことができました。
愛媛県担当者のコメント
「特に良かったのは、異なる市町・地域の参加者が集まり、訪日客におすすめしたいスポットをリストアップして、ペルソナをイメージした旅行プラン(2泊3日から1週間程度)を作成するグループワークでした。それぞれの地域の情報を共有し、一つのプランを作り上げる過程は、まさに共創の場であり、インバウンド観光客が南予エリアを周遊するためのネットワーク構築と新たな関係性づくりが進んだ瞬間でした。」
参加者からのコメント
「インバウンド勉強会in九島に参加させていただき、準備にもお手伝いをさせていただきました。南予でこんなにもインバウンドに興味のある方々が集まっていることに驚きました。勝手ながら、仲間がたくさんいる気がして、非常に心強く感じました。観光事業は地域とその未来のために行うべきだと考えています。地域の人たちの生活を乱したり、観光事業で稼ぐことが目的ではありません。最近、同じ志を持つ人たちとよく出会うようになり、何か新しい動きが始まる予感を感じています!」
今後の展望
今回の勉強会は、南予エリアの観光資源を広く発信するための重要な一歩となりました。株式会社MATCHAは、引き続き愛媛県のインバウンドプロモーションに伴走し、地域の魅力を国内外に向けて発信し続けます。地域住民と観光業者が一丸となって、南予エリアのさらなる発展と魅力の発信に取り組んでいきます。
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